活動報告

日・中央アジア5か国外交関係樹立30周年記念事業 ウズベキスタン医師団との交流会議・医療施設訪問を実施しました

掲載日:2022年7月20日
一般社団法人 Medical Excellence JAPAN
最終更新日:2022年11月10日

(左:外務省公式 日・中央アジア5か国外交関係樹立30周年記念ロゴマーク、右:ウズベキスタン公式 日本・ウズベキスタン外交関係樹立30周年記念ロゴマーク )

一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)は2022年6月10日(金)、駐日ウズベキスタン大使館と共催で、日本国外務省におけるウズベキスタン医師団との交流会議、ならびに日本医科大学付属病院における視察を実施いたしました。本事業は、日・中央アジア5か国外交関係樹立30周年記念事業として、外務省に認定され、開催したものです。
本事業は、両国の医療従事者同士に加え、MEJアウトバウンド委員をはじめとする企業関係者との交流が企画されていることが特徴的であり、今後の両国の医療分野における幅広い交流・協力関係構築の第一歩となりました。

【外務省におけるウズベキスタン医師団との交流会議】

▲出席者記念撮影

外務省において、日本側からは、鈴木貴子外務副大臣、外務省欧州局 德田修一審議官、経済産業省 通商政策局ロシア・中央アジア・コーカサス室 永見祐一室長補佐、MEJ笠貫理事長、北野業務執行理事、秋山理事およびウズベキスタンとのコンタクトを希望されたMEJアウトバウンド委員会委員、日本医科大学 大学院医学研究科救急医学分野 横堀將司大学院教授、一般社団法人日本医療機器産業連合会 松本謙一副会長、ならびにNPO法人海外医療協機器技術協力会(OMETA) 矢野守専務理事 が、ウズベキスタン側からはアブドゥラフモノフ駐日ウズベキスタン大使、イリスメトフ外傷・整形外科専門科学実用医療センター長(団長)率いるウズベキスタン医師団が参加し、交流会議を開催いたしました。
本会議を通して、両国の協力を深めていくため、今後も様々な機会をつくり意思疎通を図っていくこととなりました。

▲会場の様子

冒頭挨拶

鈴木貴子外務副大臣からの歓迎のご挨拶(要旨)
両国は外交関係樹立30周年を迎え、これを機に幅広い分野における協力が更に強化されることを強く期待。今年の4月末に、林外務大臣がウズベキスタンを訪問した。ウムルザーコフ・ウズベキスタン副首相との会談では、副首相から、MEJとの連携や、保健医療分野での協力強化に向け政府は最大限協力するとの発言があった。
日本政府からの医療機材供与やCOVAX経由でのワクチン供与等、これまでの協力を土台としつつ、MEJによる枠組みも活用して医療分野の二国間の協力が更に発展することを期待している。

アブドゥラフモノフ駐日ウズベキスタン大使からのご挨拶(要旨)
2019年12月のミルジヨーエフ・ウズベキスタン大統領の訪日は二国間を大きく促進させる契機となり、それ以降、両国関係はますます発展していることをうれしく思う。ウズベキスタン医師団訪日が両国外交関係樹立30周年および戦略的パートナーシップ20周年という記念すべき年に実現したことは喜ばしい。
医療・ヘルスケア分野での両国の連携は極めて重要。最先端の医療技術と優れた医療人材を有する日本との協力は、新しいウズベキスタンの発展を目指す中で、求められる要求と課題解決に資すると考える。

MEJ理事長 笠貫宏からの挨拶(要旨)
MEJは政府、産業界、医学界、医療界が相互に協力できるための「プラットフォーム」を提供し、それぞれの事業活動を支援してきた。
今年の3月にアブドゥラフモノフ大使閣下がMEJへお越しになった際にも、今後ウズベキスタンでは、公的医療機関中心の医療から、民間医療機関にも広がりを見せ始め、将来民間同士の取組がさらに重要になってくる旨をお話頂いた。このような連携を、両国政府の指導のもと、さらに政府の支持を頂きながら進めていき、両国の医療・ヘルスケア産業の活発な連携に繋げていきたい。

イリスメトフ外傷・整形外科専門科学実用医療センター長(団長)からのご挨拶(要旨)
この度、訪日を受け入れてくださった外務省、医療機関の方々、MEJ、関係者に感謝を申し上げたい。今回の訪日医師団が、両国関係30周年のイベントに関われてうれしく思う。COVID-19パンデミック以降、その併存疾患や合併症の多発という問題にウズベキスタンは直面しており、大腿骨頭壊死症も深刻化している。そのため、今回訪日し、日本の経験を学んでいる。日本とウズベキスタンの医療関係者同士の協力が今後も進められることを期待している。

経済産業省 通商政策局ロシア・中央アジア・コーカサス室 永見祐一室長補佐からのご挨拶(要旨)
経済産業省は、MEJや医療産業界と連携し、官民一体となって、日本と相手国の医療や産業の相互理解を推進し、日本の優れた医療機器や医療サービスの海外展開を後押ししている。
ウズベキスタンはアジア・コーカサス諸国の中では最大の人口を持つ成長著しい国であり、今後中央アジアの中でも様々な役割が期待される国だと考えている。今後も良好な両国の関係の基盤の上に、様々な連携を通して、双方にメリットのある医療・ヘルスケア分野での関係を発展させていけることを期待する。

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▲MEJ理事長 笠貫宏による挨拶

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▲イリスメトフ外傷・整形外科専門科学実用医療センター長からMEJ理事長 笠貫宏への記念品贈呈

参加者からのご挨拶の後、MEJ、日本医療機器産業連合会(医機連)、海外医療協機器技術協力会(OMETA)からの事業、取組の紹介を行いました。
その後、ウズベキスタン医師団との間で、質疑応答、ディスカッションが行われ、結びにMEJ理事長笠貫宏から、まずはウズベキスタンで今何が必要とされているのか、整理して連携していくことで、両国の医療・ヘルスケア産業の発展に繋がって行くだろう。MEJとして、今後も引き続き互いに意思疎通を図り、ウズベキスタン側の医療問題を日本はどう解決できるか明らかにしたい旨を述べ、一致しました。

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▲日本医療機器産業連合会(医機連)
松本謙一副会長によるご発表

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▲MEJ業務執行理事 北野選也による発表

プログラム

時間 内容
9:30~9:35 開会、参加者紹介、記念撮影
9:35~9:45 鈴木貴子外務副大臣の歓迎ご挨拶
9:45~9:55 アブドゥルモノフ駐日ウズベキスタン大使のご挨拶
9:55~10:05 MEJ理事長笠貫宏の挨拶
10:05~10:15 イリスメトフ外傷・整形外科専門科学実用医療センター長(訪日医師団長)からのご挨拶
10:15~10:25 経済産業省 通商政策局 ロシア・中央アジア・コーカサス室 永見祐一室長補佐のご挨拶
10:25~10:45 MEJ活動紹介
10:45~11:05 日本医療機器産業連合会・海外医療協機器技術協力会活動紹介
11:05~11:28 ディスカッション
11:28~11:30 外務省欧州局 德田修一審議官による閉会のご挨拶、終了

【日本医科大学付属病院での視察】

▲参加者集合写真

日本医科大学付属病院では、まず冒頭に日本医科大学 安武医学部長より歓迎の挨拶が行われました。
続いて、「日本の救急災害医療システム」にかかるプレゼンテーションが日本医科大学 大学院医学研究科救急医学分野 横堀將司大学院教授から行われました。プレゼンテーションでは、日本医科大学付属病院高度救命救急センターの概要および活動紹介や、外傷による死亡を防ぐため、ガイドラインや標準化された治療等の重要性について説明があり、加えて、VRを用いた救急分野での研修の紹介では、医師団は実際にVRゴーグルを用いて体験を行いました。

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▲質疑応答の様子

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▲VRを用いた救急分野の研修体験

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▲ECMOカーの見学

ドクターカーやECMOカー、続いて院内視察では、医師団から横堀大学院教授へ随時積極的に質問がなされ、充実した視察となりました。最後には、ウズベキスタン医師団から日本医科大学付属病院との今後の協力関係構築についても提案があり、引き続き双方で協議を続けることとなりました。

●外務省公式ホームページにおいても、本事業にかかる外務省での行事につき、掲載されております。
あわせて是非ご覧ください。

「ウズベキスタン医師訪日団による鈴木貴子外務副大臣への表敬(在京ウズベキスタン大使館及びMedical Excellence JAPANとの共催)」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/uz/page4_005628.html

※ウズベキスタンへのアプローチなどご要望がありましたら、大使館経由でお伝えすることが可能ですので、下記までご相談ください。

お問い合わせ

一般社団法人 Medical Excellence JAPAN (MEJ)
アウトバウンド委員会 事務局 原・馬渕
〒102-0082 東京都千代田区一番町13番地一番町法眼坂ビル3F
Tel : 03-6261-3971 Fax: 03-6261-3970
Email:mejoutbound@me-jp.org


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