2024年11月22日（金）、大阪にてMEJインバウンドセミナーを開催いたしました。
コロナ禍以来、初の大阪開催となりましたが、現地開催のみということもあってか非常に多くの方にお越しいただき、大盛況となりました。
総勢約80名の方にお越しいただき、感謝いたします。

セミナーではまず渋谷理事長が医療インバウンドの取り組みと今後の展開について説明いたしました。MEJの目標として医療産業の復興、選択肢の拡大、そしてアウトバウンドとインバウンドの一体化を挙げ、また、海外での事業展開や、スタートアップ企業の支援、健康経営の海外展開、介護分野での協力、規制調和などの取り組みについても言及いたしました。

渋谷理事長の講演後、澤先生が大阪大学での国際医療の取り組みについて講演されました。澤先生は、心臓手術や再生医療の経験、サウジアラビアやカタールからの患者受け入れ、安倍政権下での海外訪問、そしてスタンフォード大学との共同研究についてお話してくださり、また、国際医療センターの設立や人材育成の重要性、国際医療に関する学会の役割についても触れていただきました。

そして溝畑様より、大阪の都市開発と医療産業の活性化について説明していただきました。2030年までに大阪をアジアナンバーワンの国際文化都市にする計画を紹介され、グランフロント大阪や未来医療国際拠点、大阪・関西万博などの主要プロジェクトを挙げられました。また、医療ツーリズムの推進や医療関連の展示会・学会の誘致、医療産業の育成などを通じて、大阪を「健康未来都市」として発展させる構想をお話いただきました。

続いて、TIMC OSAKAの鎌船様よりTOKUSHUKAI INTERNATIONAL Medical Check-up OSAKAの新施設についてご紹介いただきました。この施設は2023年8月に開設され、海外の顧客を主な対象とし、最新の医療機器を備えていらっしゃいます。従来の人間ドック施設の課題（予約の取りにくさ、日本人向けの混雑）を解決し、海外からの急な予約にも対応できる柔軟性についてご説明いただきました。また、高度な医療設備を備えた人間ドックサービスについて説明し、CTやMRI、エコー検査、歯科検診など多様な検査オプションを提供していることをご紹介いただき、多言語対応や待ち時間短縮のための工夫、詳細な結果説明など、顧客満足度を高めるための取り組みについても言及していただきました。

その後、南海国際旅行の川原様にご登壇いただき、医療ツーリズムへの参入について簡単にご説明いただき、医療ツーリズムパッケージの多様化についての展望をお話いただきました。

南谷先生には、多言語での医療通訳の重要性と課題についてご説明いただきました。南谷先生は、自身の経験から医療用語を複数の言語で理解していることが、医療通訳の基盤となっているそうです。今後、医療通訳者の質の確保や、機械翻訳の限界、そして医療現場での正確なコミュニケーションの重要性についてご講演いただきました。

最後は、医療通訳サービスについてコニカミノルタ様とBRIDGE MULTILINGUAL SOLUTIONS様にご登壇いただき、それぞれの製品やサービスについてご説明いただきました。

大阪での医療インバウンドの盛り上がりを感じるセミナーとなりました。
MEJでは今後も、様々なイベントやセミナーを企画してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

セミナー資料

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セミナー動画

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