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MEJ “オールジャパン”で国際貢献。シンポで現状報告“医療国際展開加速化”予算をフル活用

 官民一体となって医療の国際展開を目指す一般社団法人Medical Excellence JAPAN(=MEJ、山本修三理事長)は十八日、組織を拡充してから四月で一年を迎えることを受け、「MEJシンポジウム2014」を都内のホテルで開き、現状報告と懇親会を行った。懇親会であいさつした山本理事長は「この一年、各国の人々が日本の医療を求めていることを肌で感じた。MEJには競合関係にある企業も複数参加しているが、ここは“オールジャパン”で国際展開していきたい」と医療を通じた国際貢献の意義を強調するとともに経済産業省から平成二十五年度補正予算として「医療国際展開加速化促進事業」(二十億円)を受託したことなどにも言及、「これをフルに活用して更なる発展を目指す」と力を込めて語った。

 懇親会では冒頭に菅義偉・内閣官房長官があいさつ。安倍晋三首相がロシア、中近東、アセアン、アフリカなど世界三十数ヵ国を訪問し、医療システムをパッケージとして輸出するために取り組んできたことを紹介したうえで、「カンボジアにおける病院設立を始めとして、世界各地でこうした成果が動き始めている」とし、今後も「政府として後方支援する」と述べた。
 続いて茂木敏充・経済産業大臣は、海外拠点病院設立を視野に入れた平成二十五年度補正予算に触れ、「予算を活用し、取組みを次々と具体化することを期待している」と述べるとともに日本の医療サービス水準の高さは平均寿命が証明しているとし、「日本の医療が海外で売れないわけがないと確信している」と今後の活躍にエールを贈った。
 厚生労働省からは、赤石清美・厚生労働大臣政務官が出席し、この日、ベトナム国家主席来日に伴う会合に出席した田村憲久大臣に代わって祝辞を代読。「省内に医療分野の国際展開チームを新設し、この半年間で急速に取組みを進めてきた。これまで各国の保健省との医療分野での協力は皆無だったが、すでに十数ヵ国と関係を樹立しつつある。こうした取組みを通じ、先端医療や医薬品・医療機器の供給だけでなく、国民皆保険制度や薬事規制のノウハウ移転など、法制度全般の整備を含めてパッケージ輸出を行うことで世界に協力していく」などと読み上げ、新興国への貢献により蓄積した知見は翻って我が国に還元されアベノミクスに貢献できるとした。
 乾杯の音頭は横倉義武・日本医師会会長が務めた。
 シンポジウムは二部構成で行われ、一部では内閣官房、厚生労働省、経済産業省、外務省、日本貿易振興機構、MEJなどがそれぞれの立場からの取組みや事例、政府関連支援策の方法などを説明した。


※病院新聞(2014/3/27 第2309号)より
挨拶する山本MEJ理事長

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