理事長あいさつ

「医療産業を取り戻す」新たな年への挑戦

理事長に就任して1年。この1年間、「医療産業を取り戻す」というスローガンを掲げ、MEJの使命を改めて見つめ直し、全力で取り組んできました。その結果、私たちの挑戦は少しずつ実を結び、確かな成果が見え始めています。

特に、「MExx構想」を軸にしたプロジェクトは、ベトナム、タイ、インドなどの国々で着実に進行中です。現地を訪れるたびに、日本の医療に対する信頼と期待の大きさを実感し、その責任を重く受け止めています。この信頼を具体的な成果に結びつけるため、私たちは一層の努力を続けています。

また、医療インバウンドの分野でも、政府の「骨太の方針」や厚生労働省の「国際保健戦略」といった国家的な後押しがあり、日本全体で強力な追い風が吹いています。今こそ従来のやり方を超え、革新と飛躍を実現する絶好の機会です。

「医療産業を取り戻す」ための行動はシンプルです。

  •日本の優れた医療技術やサービスを世界に発信すること(アウトバウンド)

  •世界から患者、人材、そして投資を積極的に受け入れること(インバウンド)

これは、MEJが担うべき「アウトバウンドとインバウンドの一体化」という戦略そのものです。

そして、保護主義が強まる時代において、経済安全保障と産業振興が一体不可分であることを私たちは改めて認識しなければなりません。日本は世界に開かれた国であり続け、賢く、そして力強く未来を切り拓いていく必要があります。そのために、産官学民の力を結集したユニークなプラットフォームを持つMEJこそが、今まさに求められています。

医療は日本の基幹産業です。私たちはこれからも、日本の医療を世界に広げ、世界の信頼を日本に集める挑戦を続けてまいります。

未来をともに築くパートナーとして、皆様の温かいご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。

一般社団法人Medical Excellence JAPAN
理事長

理事長経歴はこちら

グローバルヘルス分野の第一人者で、元キングス・カレッジ・ロンドン教授および元東京大学大学院医学系研究科教授。2001 年から2008 年まではWHO において保健政策部門のチーフとして、保健システム評価手法の開発と実証分析を行った。2014 年にG7 伊勢志摩サミットに向けてエビデンスに基づく国際保健政策提言を取りまとめるトラック2 としての官民学連携の研究グループの総括を務めた。
2015 年には2035 年を見据えた保健医療政策のビジョンを策定する厚生労働省の「保健医療2035 策定懇談会」の座長を、同年には同じくG7 伊勢志摩サミットに向け国際保健外交戦略を策定する「国際保健に関する懇談会」のワーキンググループの座長を務めた。
2017 年には医師の働き方を通じた厚労省の「医師な働き方改革」副座長や2019 年には厚労省・経産省の「未来イノベーション・ワーキンググループ」の副座長も務めた。
2019 〜 2021 年までWHO 事務局長の上級アドバイザーや官民連携のワクチン基金である感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)の科学諮問委員として活躍、相馬市新型コロナワクチン接種メディカルセンター長としてパンデミックワクチンの取組みに貢献した。専門分野として、データに基づく医療政策、保健システムイノベーション、そして、ベンチャー投資に及んでおり、東京財団政策研究所・研究主幹として政策提言やEight Roads Ventures Japan のベンチャーパートナーとして医療産業の育成にも関わっている。
 1999 年 米国ハーバード大学公衆衛生学博士号取得
 2001 年 世界保健機関(WHO)コーディネーター
 2008 年 東京大学大学院医学系研究科 国際保健政策学教室 教授
 2019 年 英国キングス・カレッジ・ロンドン教授、世界保健機関(WHO)事務局長シニアアドバイザー
 2021 年 相馬市新型コロナウイルスワクチン接種メディカルセンター長(現任)
        東京財団政策研究所 研究主幹(現任)
 2023 年 一般社団法人Medical Excellence JAPAN 専務理事就任
 2023 年 一般社団法人Medical Excellence JAPAN 理事長(現任)


トップに戻る
トップへ